尼崎JR脱線、きょう18年

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共同通信
尼崎JR脱線事故の現場マンション横を通過する電車=24日午後、兵庫県尼崎市

 乗客ら107人が死亡し562人が負傷した尼崎JR脱線事故から、25日で18年となった。JR西日本は、兵庫県尼崎市の現場に整備した慰霊施設「祈りの杜」で追悼慰霊式を営む。

 祈りの杜では24日夕から、脱線事故遺族らでつくる団体が犠牲者の鎮魂と鉄道の安全運行を祈る追悼行事「追悼のあかり」を実施。計700本のろうそくが入った紙コップを使って「2005.4・25 わすれない」の文字や花をかたどった。「安全は最優先」などとメッセージが添えられたものもあった。

 ろうそくの準備には義弟=当時(34)=を失った上田誠さん(56)らが当たった。上田さんは「事故の記憶を伝え続けたい」と話した。

尼崎JR脱線事故の追悼行事でともされたろうそくで浮かび上がった「2005.4・25 わすれない」の文字など=24日夜、兵庫県尼崎市(代表撮影)