3000発の花火に鎮魂願う

Published by
共同通信

 東日本大震災から12年5カ月となった11日、津波で被災した福島県南相馬市原町区萱浜で「追悼福興花火」が開催された。約3千発が夜空を彩り、人々は犠牲者の鎮魂や復興を願った。

 行方不明者の捜索を続けてきた地元グループ「福興浜団」などでつくる実行委員会が、毎年8月に主催してきた。萱浜での開催は13回目の今回で最後として、次回からは市内の別イベントに合わせた花火の打ち上げを検討するという。

 実行委員長を務めるのは、津波で両親と娘、息子の4人を亡くした農業上野敬幸さん(50)。「来年以降も思い思いに夜空を見上げる機会をつくりたい」と話した。