宿題クラブ、いよいよ始動。 ニュージャージー補習授業校

 

宿題クラブ、いよいよ始動。

ニュージャージー補習授業校

 

みんな授業並みに(以上に?)一生懸命


待ちに待った放課後宿題クラブが、いよいよ9月23日土曜日にスタート。今回の宿題クラブは、父母の会定期便での告知後、一週間で定員に達し、締め切らざるを得ない人気ぶり。  

当日は、5時間授業終了後、小学生を中心に50人近くの生徒が参加。学年別に10ほどのグループに分かれ、高畑誠同校校長先生による面談を経て“採用された”同校高校生18人がボランティアとしてチューター役を務めるなか、友達と一緒に1時間にわたって、もらったばかりの宿題に取り組んだ。  

洋徳君(6年生)は、「初めてのことなので楽しめるかな、と最初は不安だったものの、上級生がすぐに来てくれて、なんでも聞けて助かりました。いつもの2日分くらい宿題がこなせて、とても満足です。」と明るく話してくれた。お父さんの智徳さんも、「普段は、家だとなかなか集中力が持続しない。また、せっかく子供が宿題をやる気になっても、ウェブサイトでの宿題の確認やわからない問題などで、親のサポートが必要になるが、親も仕事や作業の関係ですぐに対応できず、子供のやる気にあわせるのが難しい。しかも自分の子供だとついつい厳しくなってしまう。なので、このような形で、一時間しっかり集中して宿題をしてくれるのはすごくありがたい。」とご満足。  

チュ―ター役をつとめた高校生の中学時代を担当した緒方雅子先生は、「当時授業になかなか集中できず、自分自身でも漢字活用がままならなかった生徒たちが、こうやって(普段の授業以上に)真剣に教えているのをみると、子供たちの成長を感じて、涙ぐみそうになった」と嬉しそうに話してくれた。  

途中、教え方がわからない問題にあたった際には、チューター役の高校生が集結し、一人の小学生を取り囲んで教える姿も。最後は、無事に問題解決し、高校生たちがハイタッチで歓喜。  

今回の宿題クラブは、同校父母の会主催として、多くの保護者がボランティアで運営を手伝う形で実現にいたった。アメリカでの日本語教育にあっては、宿題だけでなく、学校運営にあたっても、保護者の協力が不可欠。その一方、慣れない子育て、ましてやアメリカでの子育ては、勝手も異なり、親も大変。コロナが落ち着き、保護者の校内への立ち入りが緩和されるなか、同校父母の会では、懇親会・情報共有の場、フリマなど保護者同士の交流イベントを積極的に展開しており、今回の宿題クラブもその一環。  

宿題クラブは、今後2学期中4回程度開催予定。今回参加できなかった保護者の皆さんは、ぜひ次回を要チェック。

(文・写真:武田 秀俊)


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