サステナビリティが見えたメイプル祭 ニュージャージー日本人学校

 

サステナビリティが見えたメイプル祭

ニュージャージー日本人学校

 

平和への願いを込めた全校合唱


 ニュージャージー日本人学校(ニュージャージー州オークランド市)では、去る9月30日(土)、第32回メイプル祭が行われた。

 今年のメイプル祭では、初等部は2025年開催の大阪・関西万博に向けた取り組みの一環としてSDGsについて学んだことから「未来に輝くみんなの想い~Create Together~」、中等部は「温故知新~To a colorful future~」をテーマとして掲げ、子供たち自身が今、最も伝えたいことや関心のあることを中心に発表した。

 ステージ発表では、初等部1,2年生は生活科タートルバックズ―見学を題材に動物に関わるSDGs問題やクイズと可愛らしい演技で会場を沸かせた。3,4年生はSDGsうち興味ある目標にスポットをあて、その達成に向けた具体的なモデルを、各自が研究員となり提案した。5,6年生は、SDGsが存在しない場合の世界を劇化し、現代に生きる我々に具体的な行動を促した。また、中等部7年生はプリンストン大学訪問(6月)を題材に、自分たちが訪問をきっかけに何に気付き、どう変化したのかをドラマと映像で分かりやすく表現した。8年生は、ボストン修学旅行研修(8月)で学んだアメリカ独立の歴史を劇と解説を交えながら紹介した。9年生は、全員が流暢な英語での小噺、コント、落語を通じて、日本文化のすばらしさを紹介した。最後の全校合唱「Heal The World」では、紛争や差別、貧困等が存在する世界に想いをはせ、平和への願いを曲表現に込め歌う様子に、会場から大きな拍手が送られた。

 また校内では家庭科、書写、ESL作品等が展示され、特にART作品の発想や芸術性の評判は高く、今月“メイプル祭ART作品展2023”(10月17日~11月6日:紀伊國屋書店等にて)として一部が紹介される。  ESL授業等で培った英語力、少人数指導で身に付けた表現力、また互いを尊重する本校の校風をベースとする場面が垣間見え、随所にレベルの高さが伺えた。と同時に、在外ならではの経験を活かし後世に語り継がれ、未来につながるサステナブルな発表会だったといえる。

記事、写真提供:ニュージャージー日本人学校

SDGs達成に向けた具体策を披露
「色の細胞」を表現したART作品


最新のニュース一覧はこちら←

 

 

タグ :