Voices of Courage Award受賞 中垣顕実法師

 

Voices of Courage Award受賞

中垣顕実法師

 

USHAゴクル・クンナス会長(左から2人目)、中垣顕実法師(左から3人目)

 

10月18日(水)にNJ州ウェイン市にあるマハトマ・ガンジー・センターに於いて、NY平和ファウンデーション代表で『卍とハーケンクロイツ(The Buddhist Swastika and Hitler’s Cross)』の著者、NY仏教連盟名誉会長である中垣顕実法師が米国インド人連合United States Hindu Alliance (USHA)から表彰(Voices of Courage Award)をうけた。

「卍はインドでは日常生活の様々な場面に用いられる。卍はヒンズー教だけでなく、仏教、ジャイナ教、先住民族などに善良なるシンボルとして大切にされてきたもので、その歴史は1万5千年にも遡る。第二次大戦以降、ナチスの台頭により、西洋で邪悪なシンボルの濡れ衣を着せられた卍(スワスティカ)の正しい意味を認識させる運動がアメリカの中で進んでいるが、その先駆者的な役割を担ったのが今日の授賞者である」とUSHAの会長のゴクル・クンナス氏は話す。

「その歴史的な運動の上で欠かせない本が中垣氏の著書であり、私はユダヤ人で、大量殺戮の研究をしているが、その本に出会って、ユダヤ人の中でスワスティカ(卍)とヒトラーのハーケンクロイツは別のものであることを理解することが大切だと考えるようになった」とジェフ・カルマン氏は受賞の挨拶で述べた。

「私の卍の研究がインド人の方々の大きな力になるとは、ニューヨーク神学校での博士論文を書いているときには想像もしていなかった。もともとこの研究をテーマに選んだのは、2009年に様々な宗教者が集まったヘイト・クライムのセミナーでその専門家のスピーカーが卍は普遍的な悪のシンボルと述べたことに始まり、その人が仏教やユダヤ教、アメリカン・インディアンたちが善のシンボルとして用いていることを全く知らなかったのだ」「日本語では2013年に出版したが、アメリカでは卍はタブーなトピックであるため2018年にやっと出版できた」と中垣氏はその経緯を話すとともに多くの人々の協力で本の出版、卍のドキュメンタリー、さらには卍を大切にする文化圏が集まって卍の声明を出すに至ったことに感謝の意を表した。

(文責・写真:NY平和ファウンデーション)

 


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