NY市長の市警削減案、真意は? さまざまな見方が交錯

 

NY市長の市警削減案、真意は?

さまざまな見方が交錯

 

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ニューヨーク市のアダムズ市長が先週、市警(NYPD)の人員削減に言及したことを巡り、その真意について、さまざまな見方が交錯している。自らの古巣に関する削減案に関し、移民問題でバイデン大統領の関心を引くためなのか、予算編成を巡る議会との駆け引きなのか。とは言え、市警出身をアピールして市長に就任したアダムズ氏が、実際に削減に踏み切るとは信じがたいと多くの人が見ている。

ニューヨーク・タイムズが21日、報じたところによれば、市警内部ではアダムズ氏の言及後、人員削減や降格が迫ることを警告するメールが出回っている。市警の組合は、今回の削減案を「大惨事」と称する一方、ラッパーのカーディBはSNS上で「犯罪が激増する」と予言した。

アダムズ氏は20日、ブルックリン区のコニーアイランドで開かれた集会で「削減は現実的ではあるが、私自身、削減はしたくない」と述べ、削減に前向きではないとの姿勢を示した。同時に「我々は皆、怒っている。怒鳴るなら、私ではなく、ワシントンに怒鳴ってほしい」とも語り、移民問題に対する支援に及び腰な連邦政府を皮肉った。市議の一人は、連邦・州政府に対し移民問題での支援を一段と求めるための策略だと指摘している。市警OBからは、仮に人員削減されれば、治安の悪化につながるとの見方が出ている。

 

 

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