下敷き情報多数、捜索急ぐ

Published by
共同通信
石川県輪島市で支援物資を運ぶ消防隊員ら=6日午前7時41分

 石川県で最大震度7を観測した能登半島地震は6日、発生から6日目となった。死者は94人に上り、安否不明者は222人。輪島市は救助通報の内容などから、建物倒壊により人が下敷きになったとの情報が100件ほどあるとしており、自衛隊や警察が捜索を急ぐ。県では7日にかけて雨が降る見込みで、気象庁が土砂災害への警戒を呼びかけた。避難が長引き、衛生面などでの懸念も出ている。

 死者は自治体別に輪島市55人、珠洲市23人、穴水町6人、七尾市5人、志賀町2人、能登町2人、羽咋市1人。志賀町によると、5歳児の死亡を確認した。被害はさらに拡大する恐れがある。

 6日午前5時26分ごろには石川県穴水町で震度5強の地震があった。

 石川県内では5日午後現在で、14市町の約6万6千戸が断水し、2万7千戸近くが停電。道路の寸断などで支援物資も十分に行き届いていない。約370カ所に3万人以上が避難しており、慣れない避難所生活で心理的な負担が増加。流す水の不足によるトイレの衛生問題の改善など生活環境の整備が課題となっている。