年末年始で40のレストランが閉店  客足戻らず・コスト高・寒波で出控え

 

 年末年始で40のレストランが閉店 

客足戻らず・コスト高・寒波で出控え

 

新型コロナ禍の後、ビルのオーナーが変わった影響を受けて撤退するBistro LEO(Bistro LEOのウェブサイトから)

 

12月の最終週から1月最初の週にかけて、ニューヨーク市内でレストランやバー約40店が店を閉めた。この閉店数は例年を上回る。その原因を探ってみた。 

「コミュニティーに根ざした店を目指したが、振るわなかった」と話すのは中華レストラン「Milu」の共同オーナー、ビンス・チャオさん。ブルックリン・ウイリアムズバーグの2店目を6カ月で閉めた。客足はコロナ前に戻っていない。「オフィースワーカーがオフィスに来ない」とマディソンスクエアパークの朝食用タコス店「King David Tacos」は看板を下ろした。 

一方、コロナ前に戻ったのは商業用物件の家賃。イーストビレッジでホットドッグ店「Glizzy’s」を店じまいしたジョニー・フインさんは「食材の値段も上がるし、最低賃金も上がる。潤沢な資金がなければ続けていけない」と明かす。 

もともと、年初は業界にとって厳しい。年末に散財した消費者が財布の紐を締める上、寒さを嫌って外出を控えるからだ。「熊のように冬眠している」とプエルトリコ料理店「Que Chevere」のオーナー、マイケル・ペトロビッチさん。ローワーイーストサイドの店をたたんだ。フレンチレストラン「Bistro LEO」を廃業したジョン・マクドナルドさんも「今年の冬は特に厳しい。客が入っている店でも、赤字かよくてトントン」と語っている。(16日、イーター) 

 

ウィリアムズバーグでカジュアル中華を始めたMiluだが、6カ月で閉店となった(Miluのインスタグラムから)

 

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