常連バー店長、手配犯と気付けず

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共同通信
警視庁本部前に張り出されている桐島聡容疑者の指名手配ポスター=29日午前

 連続企業爆破事件を巡り指名手配されていた桐島聡容疑者(70)と名乗った男は、「内田洋」として神奈川県藤沢市で数十年暮らしていた。常連だったバーの50代の男性店長は一緒に銭湯に行ったり、誕生日にプレゼントをもらったりする仲だった。「約25年一緒にいたけど気付けなかった。うーやんが大好きだけど、もし本当なら一連の事件の被害者や関係者に申し訳ないとも思う」と複雑な心境を吐露した。

 店長は1999年のバーのオープン当時に男が初めて来店したときのことを覚えている。店の雰囲気を気に入った様子で常連となり、他の客らからも「うーやん」と親しまれていた。最初のころはバーボンしか飲まなかったが、「体に悪いから」と徐々にワインやビール、日本酒ばかり頼むようになった。新潟や長野に「友人とスキーに行った」とも話していた。

 容疑者は広島県の出身だが男は岡山県出身で20代のころは品川区の旗の台に住んでいたと語り、その後は「しばらく横浜で港湾労働者をしていた」と話したという。