「人権と憲法の日」をNY州にも フレッド・コレマツ・デーを広げよう

 

「人権と憲法の日」をNY州にも

フレッド・コレマツ・デーを広げよう


 

NJ州のマーフィー知事から送られた「フレッド・コレマツ・デー」宣言を受け取る古本氏 Photo Keiko Tsuyama

 

人権運動家の故フレッド・コレマツ氏の誕生日である1月30日、ニュージャージー州フォートリーで式典が開かれた。同氏は、第2次世界大戦中に強制収容され差別を受けた日系人の人権を回復するために法廷で戦い続けた。NJ州とフォートリーで「フレッド・コレマツ・デー」制定に奔走した日系人の古本武司氏は、ニューヨーク州政府にも制定を働きかけていることを明らかにした。 

NJ州で「古本不動産」を営む古本さんは、「選挙の年にあたり、政治の状況が不安定と感じている人も多いが、今こそ、すべての人々の自由と人権を定めている憲法を守っていかなければならない」と挨拶した。

フォートリー区長のマーク・ソコリッチ氏は「コレマツ氏が体現する(自由と人権という)言葉を根付かせるため、古本夫妻が尽力してきたことに感謝したい。彼の名は決して忘れてはならない」と述べた。

コレマツ氏は真珠湾攻撃後の大戦中、日系人であることで逮捕され拘置された上、強制収容所に送られた。戦後も日系人を抑留あるいは収容した合法性について「人種・宗教・肌の色に関係なく、同じアメリカ人があのような扱いを二度と受けないようにしてほしい」と法廷で争った。1988年には、米政府が戦時中の収容に対し謝罪し、存命していた日系人に1人2万ドルの賠償金を支払った。

NJ州がコレマツ・デーを制定してから今年は2年目、フォートリー区は5年目、ニューヨーク市は6年目となる。

 

「コレマツ氏の名を忘れてはならない」とソコリッチ区長 Photo Keiko Tsuyama

 

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