ディープフェイクのポルノ画像急増 法規制を求めて立ち上がる女性ら

 

ディープフェイクのポルノ画像急増

法規制を求めて立ち上がる女性ら


ディープフェイクによるポルノ画像がシェアされてしまったテイラー・スウィフトさん(Photo: iHeartRadioCA / https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Taylor_Swift_at_the_2023_MTV_Video_Music_Awards_(3).png)

 

生成AI「ディープフェイク」を使った偽画像のSNS投稿が急増している。今年初めからの投稿数は昨年末までの総合計をすでに超過。今週は、ポップスター、ティラー・スウィフトさんの偽ポルノ画像がX上で拡散し、Xが人名検索を停止したほどだ。 

ニュージャージ州ユニオン郡にあるウェスト高校の生徒、フランチェスカ・マニさん(14)も被害者だ。昨年10月、同級生がディープフェイクで顔合成を行い、複数の女生徒の偽ヌード画像を作成してSNSに投稿し、拡散した。母親のドロタさん(44)は「加害者の責任を明らかにしてほしい」と憤る。  

ところが、こうした画像を規制する連邦法は存在しない。児童を虐待したポルノと認定されないからだ。地元警察も「州法にも規制がない」と及び腰。そこで、親子は立ち上がった。  偽画像拡散者の処罰と被害者の法的保護を盛り込んだ法制定を求める運動を展開。複数の連邦議会議員が賛意を示しており、ホワイトハウスでの協議も予定されている。さらに、州議会議員と協力。偽ポルノ画像の拡散を懲役刑とする法案を作成した。規制の動きはニューヨーク州などにも広がっている。

ワシントンで記者会見に臨んだフランチェスカさん。「学校で起きたことは容認できない。ティーンエージャーだから泣き寝入りすると思ったら、大間違い」と語った。(2日、ニューヨークポスト

 

フランチェスカ・マニさん(中央)は、下院議員のトム・キーン氏(左)、ジョー・モレール氏とディープフェイクによるポルノ画像を禁止する法制度化に取り組んでいる / Photo: トム・キーン氏の公式X(@CongressmanKean)より

 

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