世界の防衛費9%増、過去最高

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共同通信
実戦演習に参加したロシア軍の戦車=8日(タス=共同)

 【ロンドン共同】英国のシンクタンク、国際戦略研究所(ロンドン)は13日、世界の軍事情勢を分析した報告書「ミリタリー・バランス」の2024年版を公表した。ロシアの脅威に対抗するため、北大西洋条約機構(NATO)が防衛費を拡大。23年の世界の防衛費は前年比9%増の約2兆2千億ドル(約328兆円)に上り、過去最高を記録した。

 ロシアのウクライナ全面侵攻からまもなく2年だが、ロシアは戦力の大規模な損失が続き、侵攻開始時に所有していた規模とほぼ同じ約3千両の主力戦車を失ったと分析。しかし、この先約3年は戦力が維持できるとの見方を示した。

 ウクライナも戦力損失に苦慮しているが、西側の軍事支援で兵器の量を維持している。ロシア黒海艦隊に対する水上ドローン攻撃など独自に開発したシステムも導入、技術を向上させているという。

 報告書は、この1年で法に基づく国際秩序への脅威が高まり、各国が国防計画の見直しを迫られていると指摘。イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘など、世界の安全保障環境が悪化しているとした。