北朝鮮、国歌の歌詞変更

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共同通信
平壌の金日成広場を歩く市民=2022年

 北朝鮮が国歌「愛国歌」の歌詞を一部変更し、朝鮮半島全体を指す「三千里」という表現を「この世界」としたことが同国外務省ホームページで15日、確認された。金正恩朝鮮労働党総書記が1月に韓国との平和統一の放棄を表明した際、統一に関する標語を使わない方針を示しており、これに沿った措置。

 歌詞のうち「三千里の美しいわが祖国」という部分が「この世界の美しいわが祖国」に変更された。「三千里」は北朝鮮で歌以外にも広く使われている伝統的な表現で、同様の変更は各方面にわたるとみられる。

 金氏は、1月の最高人民会議(国会)で韓国を「敵国」と憲法に明記すべきだと表明した。