卵子凍結、支援企業に奨励金

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共同通信
神奈川県の黒岩祐治知事

 神奈川県の黒岩祐治知事は16日の県議会で、健康な女性が将来の妊娠や出産に備えて行う卵子凍結について、研修や休暇制度を設けるなど支援に取り組む県内の中小企業に奨励金を交付する方針を明らかにした。県によると年間20万円を給付予定で、同様の中小企業支援は全国でも珍しいという。

 黒岩氏は「女性が生き方やキャリアプランを考える中で、卵子凍結は有効な選択肢の一つだ。仕事と両立できる職場環境の整備も必要だ」と述べた。

 対象は、県の啓発セミナーを受けた上で社内で理解増進のための研修を開催し、特別休暇制度や従業員への財政支援策をつくるなどした県内の中小企業。夏以降に募集を始める。