日フィリピン商船大卒業式

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共同通信
20日、フィリピン・ダスマリニャスの「MOLマグサイサイ・マリタイム・アカデミー」で卒業式を終え、帽子を投げて歓喜する卒業生ら(共同)

 【ダスマリニャス共同】フィリピンのカビテ州ダスマリニャスで20日、商船三井が地元企業マグサイサイ・マリタイムと共同でつくった商船大学の1期生の卒業式が開かれた。卒業生約280人は両社が約半数ずつ雇用する。商船三井が大学の運営により船員を確保するのは初めて。

 商船三井は昨年3月時点で全船員の63%をフィリピン人が占める。橋本剛社長は記者会見で「1年のうち半分以上を船の上で過ごす厳しい仕事」のため「良質な船員の確保が難しくなっている」とし、同大の重要性を強調した。

 さらに、長く働いてもらう戦略として、各船員の人生設計や家族の満足感も考慮する「日本的経営」が強みになると説明した。