イラン核物質密輸共謀で無罪主張

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共同通信
武器取引を信用させるためにおとり捜査官が用意したロケットランチャーを構える海老沢剛被告=2021年2月、デンマーク・コペンハーゲン(裁判資料から、共同)

 【ニューヨーク共同】ミャンマーの反政府組織と共謀して核物質を密輸しようとしたとして、米国で起訴された日本人の男が22日、罪状認否でニューヨークの連邦地裁に出廷し、無罪を主張した。弁護人によると、男は宇都宮市出身の海老沢剛被告(60)。

 起訴状などによると、海老沢被告は2020~22年、武器と麻薬の密売業者を装う米麻薬取締局(DEA)のおとり捜査官にミャンマーの反政府組織との取引を持ちかけた。ウランや兵器級のプルトニウムをイランに密輸し、見返りに武器を入手しようとしたとされる。

 海老沢被告らが捜査官に提供したサンプルからは、兵器転用も可能なプルトニウムが検出されたという。