トランプ氏「敵陣」で勢い

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共同通信
メリーランド州で開かれた保守政治行動会議(CPAC)の会合で米国旗にキスするトランプ前大統領=24日、オクソンヒル(AP=共同)

 【コロンビア(米南部サウスカロライナ州)共同】米大統領選の共和党候補指名争い第5戦となるサウスカロライナ州予備選は24日、投票が続いた。初戦から全勝中のトランプ前大統領(77)が勢いを維持。同州は対抗馬のヘイリー元国連大使(52)が州知事を務めた地元で、トランプ氏が「敵陣」も制すれば、指名獲得へさらに前進する。

 投票を済ませたヘイリー氏は、トランプ氏が四つの事件で起訴され民事訴訟も抱えることを念頭に「混乱がつきまとうトランプ氏が指名候補になれば共和党は11月の本選で負ける。それを防がなければならない」と訴え、今回敗北しても選挙戦を続ける構えを示した。

 トランプ氏はサウスカロライナの開票を前に、東部メリーランド州での保守政治行動会議(CPAC)の会合で演説した。予備選よりもバイデン大統領(81)の攻撃に時間を割き、「おまえはクビだ、出て行け」とテレビ司会者時代の決めぜりふで会場を沸かせた。

 サウスカロライナの予備選は、保守色が強い南部で最初の戦い。保守票の行方のほか、州人口の4分の1を占める黒人の投票行動が注目される。

サウスカロライナ州予備選で投票するニッキ・ヘイリー元国連大使=24日、キアワアイランド(ロイター=共同)