ブロンクスの名医科大、
8月から授業料無料
元教授が10億ドル寄付

ブロンクスの私立、アルバート・アインシュタイン医科大学の元教授ルース・ゴテスマンさん(93)が10億ドルを同校に寄付し、全学生の授業料を8月から無料にすると発表した。ニューヨーク・タイムズが27日伝えた。卒業後に学生ローンを抱えることを知っている学生らは、発表に狂喜した。
ゴテスマンさんは教育心理学を長年教え、現在は評議会議長を務める。夫のデイビッドさんが投資会社の経営者で、ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイに早くから投資して蓄財。「良いと思うことに使うように」と言い残して2022年に他界した。
教育機関に対する10億ドルの寄付は米国でも珍しく、医科大学への寄付としては史上最高額とされる。同大学が市内でも最も貧しく、早死にする確率の最も高いブロンクスにあることも特筆される。ゴテスマンさんは、年間5万9000ドルを超える授業料を無料にして、学生の多様化を促したい考え。「金銭的に恵まれない若者にも医学を学ぶチャンスを与えたい」と話している。
同大学は1955年に創立。現在、学生の約48%が白人で、29%がアジア系だ。ヒスパニック系も11%、黒人は5%となっている。1年生の約半分がニューヨーカーで、女性が60%を占める。卒業生の50%近くが20万ドル以上の学生ローンを抱える.市内の他の医科大学卒業生は25%以下だ。市内ではニューヨーク大学の医学部が2018年、授業料を無料化して、受験生が急増した。

We are profoundly grateful that Dr. Ruth Gottesman, Professor Emerita of Pediatrics at @EinsteinMed, has made a transformational gift to #MontefioreEinstein—the largest to any medical school in the country—that ensures no student has to pay tuition again. https://t.co/XOy9HZLbfD pic.twitter.com/1ijv02jHFk
— Montefiore Health System (@MontefioreNYC) February 26, 2024
→ニューヨークの最新ニュース一覧はこちら←
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








