被災地の融雪装置、稼働できず

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共同通信
地震後に稼働する石川県穴水町の融雪装置

 能登半島地震で大きな被害を受けた石川県内の一部地域では、水をまいて道路の雪を溶かす融雪装置を動かせなくなっている。地中を通す配管の損傷程度が確認できず、地盤の状態が悪化しかねないためだ。道路の復旧を優先する必要もあり、再開のめどは立たない。当面は降雪が見込まれ、住民は頭を悩ませている。

 融雪装置は通行量が多いエリアや住宅密集地の道路に設置。井戸水や河川水を使って道路の中央部や端から噴水のように水を出し、路面の雪を溶かす仕組みだ。除雪車を使うよりも交通を早期に確保できる。

 輪島市土木課は、損傷を放置したまま装置を動かせば「地中に水が染み込み、地盤が緩む危険性がある」と説明する。