WTO、紛争処理制度で交渉難航

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共同通信
WTOの本部=スイス・ジュネーブ

 【アブダビ共同】アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビで開かれている世界貿易機関(WTO)の閣僚会議は3日目の28日、紛争処理制度改革などを全体で議論した。具体的な進展はなく、交渉は難航している。

 WTOの紛争処理手続きを巡っては最終審に当たる上級委員会の委員補充を米国が拒否し、2019年から機能が停止している。交渉筋によると、米大統領選が今年11月に控えている事情もあり、今回の会議で成果は期待できないという。

 他に漁業補助金や農業の分野でも交渉が繰り広げられた。乱獲につながる恐れがある漁業補助金の取り扱いに関しては、意見の隔たりがあった点などを考慮した文書を確認した。