給食中に死亡、大分県に賠償命令

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共同通信
大分地裁

 大分県別府市の県立特別支援学校で2016年、知的障害がある高等部3年の林郁香さんが給食を喉に詰まらせて死亡したのは、食事中1人にし倒れた後も心肺蘇生を怠るなどしたためだとして、遺族が県に約3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大分地裁(石村智裁判長)は1日、一部の支払いを命じた。

 訴状によると16年9月、県立南石垣支援学校で見守り役の教諭が部屋を離れた間に林さんが卵焼きを喉に詰まらせ、同10月に死亡したとしている。

 原告側は林さんが食べ物をよくかまずにのみ込む傾向があるため、教諭は食事中に常時見守り、倒れた後は気道確保や心肺蘇生といった応急措置を取る注意義務があったと主張している。