白浜の水難偽装殺害、二審も有罪

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共同通信
大阪高裁

 和歌山県白浜町で2017年、水難事故を装って妻=当時(28)=を殺害したとして殺人罪に問われた野田孝史被告(34)の控訴審判決で、大阪高裁(斎藤正人裁判長)は4日、懲役19年とした一審和歌山地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 控訴審で弁護側は、事故の可能性があるなどとして無罪を主張していた。

 斎藤裁判長は判決で、被告は当時、志帆さんとの夫婦関係が悪化しており、他に交際していた相手との結婚を望んでいたと指摘。双方から、相手との関係を清算するよう迫られ、「溺死に見せかける」などと記載されたサイトを調べた上で、志帆さんにかけられた保険金を得る目的で殺害したと認めた。