米大統領、トランプ氏と対決姿勢

03/07/2024

　【ワシントン共同】バイデン米大統領（81）は7日夜（日本時間8日午前）、上下両院合同会議で一般教書演説に臨む。ホワイトハウスによると、自由や民主主義の重要性を強調し、再選を目指す11月の大統領選に向けてトランプ前大統領（77）との対決姿勢を打ち出す。外交、内政の実績を誇示し、ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ自治区ガザ情勢への取り組みもアピールする。

　人工妊娠中絶の権利を守るための法制化を目指す考えも改めて示す。自身の政策で厳しい状況にあった国内経済が回復し、中間層の底上げにつながったと訴える。

　大統領選で共和党の候補指名を確実にしたトランプ氏を念頭に「自分と同じような年齢で、恨み、復讐、報復が米国の物語と考えている人たちもいるが、私は違う」と指摘。このほか、主要争点の一つになっている急増する不法移民への対策強化なども訴えて巻き返しを図るとみられる。

　一般教書演説は、大統領が国の現状や向こう1年の施政方針を議会に説明する。バイデン氏の一般教書演説は就任後3回目。