大企業景況感、4期ぶりマイナス

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共同通信
企業の景況判断指数

 財務省と内閣府が12日発表した1~3月期の法人企業景気予測調査は、大企業全産業の景況判断指数(BSI)がマイナス0.018だった。わずかながら、4四半期ぶりに「上昇」よりも「下降」が多くなった。前回調査で好調だった自動車が、ダイハツ工業などトヨタ自動車グループの認証不正に伴う出荷停止などで下降に転じたことなどが響いた。

 BSIは、自社の景況感が前の3カ月と比べて「上昇」したとみる企業の割合から「下降」したとする企業の割合を差し引いた指数。

 大企業のうち製造業はマイナス6.7となった。自動車・同付属品製造業で認証不正に加え、中国など海外の需要が減少したことが響いた。非製造業はプラス3.2だった。サービス業の景況判断がインバウンド(訪日客)の増加もあって改善したのが寄与した。

 中堅企業の全産業はプラス0.2。中小企業の全産業はマイナス13.6と大幅に下落した。

 先行きは大企業の4~6月期がプラス2.9、7~9月期がプラス5.9と改善を見込む。中堅企業もプラスが続く。