プーチン大統領の5選濃厚

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共同通信
15日、ロシア極東チタで投票する男性ら(タス=共同)

 ロシアで15日、今月17日に開票される大統領選の投票が全土で始まった。2022年2月のウクライナ侵攻開始以来、大統領選の実施は初めて。現職プーチン大統領(71)はウクライナ東部のロシア系住民保護とロシアの国家主権維持に不可欠だったと侵攻を正当化し、約80%の支持率を誇る。通算5選は濃厚とみられている。

 一方、欧米の支援を受けて抗戦を続けるウクライナは選挙をにらみ、隣接するロシア西部での越境攻撃や首都モスクワ周辺を含むロシア中心部への無人機攻撃を強める。ロシアが制圧し、一方的に併合を宣言したウクライナ東部・南部4州では戦火がやまず、厳戒下で初のロシア大統領選投票が行われた。

 ウクライナ南部オデッサに15日、ロシア軍のミサイル攻撃があり、非常事態庁によると16人が死亡。ロシアが実効支配する東部ドネツクではウクライナからの砲撃で2人が死亡した。

 プーチン氏は15日の安全保障会議で、ロシア領内への攻撃は大統領選妨害を狙ったものだとウクライナ側を非難。報復すると述べた。