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共同通信
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自民党の二階俊博元幹事長(85)=衆院和歌山3区=が次期衆院選に立候補しない意向を固めた。25日午前に記者会見し表明する。派閥の政治資金パーティー裏金事件で、二階派(志帥会)から受け取った3千万円超を政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で秘書の有罪が確定し、二階派の元会計責任者も東京地検特捜部に在宅起訴された。党による裏金関係議員の処分に先立ち、自身で責任を明らかにする考えとみられる。複数の関係者が明らかにした。
岸田文雄首相が厳正処分に言及し、派閥幹部には「党員資格停止」など厳しい処分案が挙がっている。二階氏の議員引退表明は安倍派の処分に影響する可能性がある。
二階派は、パーティー券の販売ノルマを超えた利益を議員に還流。二階氏秘書は超過分を派閥に納めず事務所にプールしたとして、罰金100万円と公民権停止3年が先月確定した。派閥会長の二階氏は東京地検特捜部から任意の事情聴取を受け、不起訴処分だった。