米利下げ「急ぐ必要ない」

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共同通信
米FRBのパウエル議長(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は29日、政策金利を「急いで引き下げる必要はなく、物価上昇率が持続的に(FRB目標の)2%まで下がることをより確信できるようになるまで待つことができる」と述べた。金融市場では6月に利下げを始めるとの見方が目立つが、パウエル氏は開始時期は経済指標次第だと改めて強調した。

 西部カリフォルニア州での討論で発言した。この日発表された2月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比上昇率が2.5%と5カ月ぶりに拡大した一方、変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数の伸び率は低水準。パウエル氏は「予想通りの結果」と歓迎した。