皆既日食見ると、目にダメージ? 網膜損傷の見分け方と受診の勧め

 

皆既日食見ると、目にダメージ?
網膜損傷の見分け方と受診の勧め

写真はイメージ

 

北米各地で8日、太陽が月の影に隠れる皆既日食が観測され、人々は空を見上げ盛り上がった。中には、適切な保護対策をせずに太陽を直視してしまった人や、安全基準を満たさない日食メガネを着用した人など、目が受けたダメージを懸念している人もいるだろう。そこで、専門家が「ダメージを見分ける方法」と、「目の損傷が疑われる場合の対応」についてアドバイスをしている。

適切な保護具を着用しないと、太陽に数秒間さらされただけで網膜を損傷(太陽網膜症)する可能性があるという。米眼科学会によると、一般的には、46時間以内に視覚的な症状に気づくというが、場合によっては12時間後まで症状が現れないこともある。症状は、頭痛のほか、視界のぼやけや歪み、片目又は両眼の中心視野の盲点、光に敏感になる、色の見え方の変化などで、これらの症状が現れた場合、眼科医を受診することが勧められる。

画像検査で網膜の異常を確認し、損傷の程度を判断できる。網膜の損傷は永久的なものもあるが、自然治癒する場合もある。軽度の場合、16カ月で視力は元に戻るという。日食直後に起こる視覚の変化が、すべて永続的なダメージの兆候であるとは限らないが、数時間または数日経過しても視界がぼやけていれば、網膜を損傷している可能性が高いという。(8日、ゴッサミスト

 

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