トランプ氏、徹底抗戦へ

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共同通信
米カリフォルニア州のイベントに参加したストーミー・ダニエルズさん=2018年5月(AP=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が起訴された不倫口止め疑惑に絡む事件の初公判が15日、ニューヨーク州地裁で開かれた。出廷したトランプ氏は、ほぼ毎日開かれる公判に出席し続ける意思を示し、徹底抗戦の姿勢を見せた。公判後、11月の大統領選に向けた選挙活動を「妨害」するための政治的迫害だと裁判を批判した。

 米国史上、大統領経験者が法廷で刑事責任を追及されるのは初めて。16日も公判が予定されており、6月ごろに陪審による評決が出る見通し。初公判は冒頭から証人と証拠の採用を巡り州検察と弁護側が応酬になった。

 その後、陪審員選任手続きが始まり、12人の陪審員を選ぶまで数日間を要する見込みだ。

 トランプ氏は初日の公判終了後「いかさまだ。永遠に続く政治的魔女狩りだ」と強調した。

 トランプ氏は、不倫関係にあったと訴える女性ストーミー・ダニエルズさんに16年大統領選の直前、口止め料として13万ドル(約2千万円)を支払い、立て替えた当時の顧問弁護士への弁済を帳簿上「法務費用」と偽って処理した罪に問われている。

15日、初公判のためニューヨークの裁判所に出廷したトランプ前米大統領(AP=共同)
15日、ニューヨークのトランプタワーの外で手を振るトランプ前米大統領(ロイター=共同)
トランプ前米大統領=3月25日、米ニューヨーク(AP=共同)