9月28日【気になったニュース】国連総会終了。次はハロウィン、サンクスギビング、そしてクリスマス。

皆さん、一週間おつかれさまでした。今週のマンハッタンは、文字通り国連のハイレベル・ウィークを感じる一週間でしたね。

月曜に「各国首脳が集結、NYは厳戒態勢」という記事がありましたが、道はいたるところで通行止めがなされ、ホテルも空港並みの持ち物検査ということで、街の渋滞もすごかったです。中東の紛争拡大懸念、NYでの抗議デモの多発、また大統領選挙での暗殺未遂事件などの影響を受け、警備は確実に昨年よりも厳しくなっていたように思います。そのなかで、まずは大きな事件事故もなく、一週間が終わり、ホッとしています。（NY市長が、トルコ政府からの違法な献金授受で起訴された以外は。。。）

私もいくつか国連関連イベントに参加させていただきましたが、日米観光レセプションでは自民党総裁選不出馬を表明された岸田首相のリラックスされた表情が非常に印象的でした。食料・燃料の安定供給や国防の観点から、日本にとって国際協調の場は非常に重要だと思うのですが、この時期を、対外政策よりも、国内政局にあてるというのは、世界の中で相対的に安定した国である証かもしれません。（アメリカでも、国連よりも、圧倒的に大統領選挙ですし。）

国連に関しては、グテレス事務総長自身が述べているように、イスラエルとガザ、ウクライナとロシアの紛争においても、当事者同士に紛争終結の意思がないなか、国連の果たす役割が改めて問われた総会でしたね。国際連盟の失敗をふまえた国連改革の進捗が今後のテーマかと思います。

一方で、この国連総会にあわせて、世界中から要人が一堂に会する場を提供しているだけでも、国連の意義はあるようにも思います。木曜日には、Global Mental Health Task Forceのイベントに参加しました。メインゲストがDeepak Chopra氏であったからかもしれませんが、メンタルヘルスの取り組みとして、瞑想やヨガなどの従来の伝統的手法に加えて、積極的にAIを取り入れている点が非常に印象的でした。またその中で、コロナパンデミックによる世間との断絶、進行する世界各地の紛争、急速なデジタル進化、地球温暖化という不安定な世の中にあって、“安心できる環境（コミュニティも）”の必要性の高まりを改めて感じました。

９月も来週月曜で終わりということで、だいぶ日も短くなってきましたし、温度的にもだいぶ過ごしやすくなってきましたね。国連総会も終わり、次は来月末のHalloweenですね。NYもイベントが盛りだくさんですので、ぜひともその機会を活かしながら、心身ともに快適なNYの秋を過ごしましょう。ではよい週末をお過ごしください。

代表　武田　秀俊

今週の１枚