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温暖化による海水温の上昇で、南部の温水性魚がニューヨーク市の海域を新たな生息地として定着しつつあることが調査で判明した。熱帯のシイラに似た巨大なコビア(スギ)のような魚がジャマイカ湾などの地域で目撃されており、長年そこに生息していたカレイやサバは、より海水温の低い地域を求めて移動している。ニューヨークポストが10日、伝えた。

ジョン・ウォルドマン教授(生物学)とホセ・D・アナド元教授(生物学)は、1989年から2017年にわたり海水温の上昇速度が世界の他の地域を上回るブルックリン・クイーンズ湾における魚の種類の変化を調査した。市の夏の海面水温は、わずか20年あまりで華氏2度以上も上昇している。10年あたり0.2度上昇という、世界基準の5倍の速さだ。ジャマイカ湾には、最近まで見られたことのなかったメキシコ湾の魚である巨大なコビアなどが集まり、近年では赤魚やブラックドラム、小さなスキレットフィッシュも侵入している。一方、ホワイトパーチ、ホワイティング、サバ、カレイなどは郊外の湾ではほとんど見られなくなった
市を拠点とするこの調査は、魚類が温暖化が進む生息地から海水温の低い北や、より深い海域へ移動しているという、世界的な傾向を浮き彫りにしている。
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