ニューヨーク日本人学校(コネティカット州グリニッチ、森本恵作校長)の7、8年生22人は8月26日から29日、フィラデルフィア、ワシントンD.C.、ボルチモアを訪れる3泊4日の修学旅行に参加した。アメリカ社会への理解を深め国際的な視野を広げること、歴史や文化に触れる体験を通じて学習を深化させること、集団生活を通して責任と協力の態度を養うことが目的。

初日はフィラデルフィアのフランクリン科学博物館を訪れ、館内のテーマ別展示を見学しながら課題に取り組んだ。巨大な心臓模型の中に入り、心臓の働きを学んだ。続いてアメリカ革命博物館を見学。独立戦争に関する資料や映像と、授業で学んだ内容を結び付け、当時の社会や人々の考えを知ることができた。
2日目はワシントンD.C.でホワイトハウスやナショナルモールを訪問。ワシントンモニュメントでは石材の色の違いに着目する生徒もおり、展望台からの街並みに感嘆の声が上がった。午後は学年ごとに分かれ、7年生は国会議事堂で英語ガイドによる説明を熱心に聞き、その雰囲気を体感した。8年生はスパイミュージアムで体験型展示に参加し、スパイ活動を模擬体験した。夜のリンカーン記念堂では、刻まれた英語の文章を読み合いながら意味を考え、互いに意見を交換する姿も見られた。広場を行き来しながら景観の美しさに感激する生徒もいた。
3日目はアーリントン国立墓地で献花を行い、世代や人種を超えて祈りが捧げられる場の意味を考える機会とした。国立公文書館では独立宣言や合衆国憲法の原本を見学し、建国の理念を改めて確認した。午後は7年生が自然史博物館と航空宇宙博物館を巡り、8年生は事前の計画に基づき班ごとに自主行動をした。仲間と声をかけ合い、時間を守りながら主体的に学習を深める姿が印象的だった。
最終日はボルチモアでボルチモア博物艦船群を見学した。潜水艦や戦艦、コーストガードの船内を歩き、魚雷に触れたり艦長のキャビンで指揮官の生活を学んだりした。複雑な機械や構造を間近に見ることで、未知の分野への関心を広げることができた。
4日間を通じ生徒たちは、修学旅行実行委員を中心に自主自律の行動を心がけ、協力しながら活動した。責任感を持ち積極的に取り組む姿勢は頼もしく、歴史や社会を自らの目で確かめた今回の修学旅行は、大きな学びと成長の機会となったようだ。生徒たちは今回の経験を劇にして、10月11日の学校祭で発表する予定だ。(情報・写真提供:ニューヨーク日本人学校)



RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








