ニューヨーク育英学園サタデースクール・ニュージャージー校(半場綾子ディレクター)は8月30日と31日、毎年恒例の宿泊校外学習を実施した。夏の爽やかな風が吹き抜ける中、出発式を終えた子どもたちはバスに乗り込み、期待と少しの不安を胸に、およそ1時間の移動を経てキャンプ場へと向かった。

「もう着いた?」「あと何分?」と バスの中からすでに待ちきれない様子の子どもたち。到着したキャンプ場は、青空と緑に囲まれた自然豊かな場所で、「ここが今日からのわが家!」とばかりに大はしゃぎする声が広がった。
キャビンに荷物を置き、昼食を食べた後は、待ちに待ったアクティビティータイム。ジップラインでは風を切りながら森の中を滑り抜け、アーチェリーでは的に集中。いちばん人気は、すべり台とバスケットゴールが付いたリゾート仕様のプールだった。
「先生、見てて!」水しぶきとともに歓声が響く中、泳力テストにも挑戦、全員が見事合格した。
夕方からは夕食作り。メニューは今年も子どもたちの熱いリクエストに応えて、カツカレー。特別メニューとして、1学期に理科の授業で育てたジャガイモを使ったじゃがバターも登場した。男子たちは火起こしを担当し、女子たちは野菜の皮をむき、切りそろえ、手際良くカレーが出来上がった。
「自分で作るとこんなにおいしいんだね」「家でも作りたい!」
みんな、何度もおかわりをして満腹に。
夜は焚き火を囲んでのスモア作りと星空観察。空を見上げると、雲一つない奇跡的な夜空が広がり、「夏の大三角」やいくつもの流れ星が子どもたちを迎えてくれた。
「あ、流れ星!」「この星空、作文に書きたいなぁ」子どもたちの瞳は、星の輝きに負けないほどきらきらと輝いていた。
遊び尽くした一日。キャビンに戻ると、布団に入った子どもたちは、あっという間に夢の中へ。笑顔と達成感に包まれた、静かな夜が過ぎていった。
翌朝は予定よりもずいぶん早く、男子数人が午前3時過ぎから起床。エネルギーは前日以上で、楽しくて仕方がない様子。朝のラジオ体操の後は朝食とお弁当作り。前日の経験を活かして、驚くほどスムーズに作業が進んた。
最後のアクティビティーは、ラフティング体験。快晴の下、声をそろえてオールを動かし、「もっと早く進むには?」「タイミング合わせよう!」と、まるで一つのチームのように協力しながら川を下っていった。水の流れが緩やかな場所では思いきり川に入り、「気持ちいい!」と天然の流れるプールに大はしゃぎ。濡れてしまった服も笑いに変え、まるで自然と一体になるかのような時間が流れた。
1泊2日の短い間だったが、子どもたちは多くのことを感じ、学び、経験した。自分の力で何かを成し遂げたという達成感。仲間との絆。自然の中での発見。いつもとは違う環境だからこそ育まれた思いやりや責任感。この2日間で得た経験は、子どもたち一人一人の心に深く刻まれ、これからの学びや生活に生かされていくだろう。(情報・写真提供:ニューヨーク育英学園サタデースクール・ニュージャージー校)



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