2025年10月6日 NEWS DAILY CONTENTS

コストコが医薬品を半額で販売、ダイエット目的で注目高まる「GLP-1」とは?

会員制スーパーマーケット大手のコストコは、製薬大手ノボノルディスクとの提携により、ダイエット目的で人気を集めるオゼンピックとウェゴビーなどの「GLP-1薬(グルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬)」を半額で販売する。エンタメ誌ピープルが3日、伝えた。

糖尿病治療薬をダイエット目的で使用すると、胃腸障害や膵炎、筋萎縮などの副作用や合併症、摂食障害を引き起こす可能性がある。長期的な効果に関するデータも不足しており、服用中止後は体重が元に戻るケースが一般的だ。写真はイメージ(photo: Unsplash / i yunmai)

医薬品は「コストコ会員処方プログラム」を通じて提供。注射ペン型薬剤の4週間分が499ドルとなるが、会員は処方せんを所持し、自己負担で支払う必要がある(保険会社の多くはこれらの医薬品は保険対象外としている。)。

ノボノルディスクの広報担当者は、コストコエグゼクティブ会員およびコストコシティバンクVisaカード会員は、適用条件に基づきウェゴビーまたはオゼンピックの購入時に2%の追加割引を受けられると説明。同社アメリカ事業担当エグゼクティブバイスプレジデントのデイブ・ムーア氏は、「コストコとの提携は、ノボノルディスクが本物のウェゴヴィとオゼンピックをより入手しやすく、手頃な価格で提供するための新たな一歩。それを普段買い物をする場所で実現する」と述べた。

セマグルチド(商品名:オゼンピック、ウェゴビー)は脳内で作用し、満腹感に影響を与える。オゼンピックは2型糖尿病治療薬としてFDA承認済み、ウェゴビーは減量管理薬としてFDA承認済みだ。

ダイエット目的で週1回注射する薬の人気は急上昇している。2024年時点で、アメリカの成人の8人に1人がオゼンピックのようなGLP-1薬を服用している。しかし需要の高まりに伴い、偽造薬の流通も増加しており、多くの服用者が体調不良を訴えている。

                       
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