寝ている間にスマホを充電するのがクセになっている人がいる。朝起きたときに100%充電されており、すがすがしい気分で1日のスタートを切れる。ところが、これは好ましくないとの意見がある。ハイテク機器のレビューサイト、CNETが専門家のアドバイスをまとめた。

好ましくないのは、バッテリーの劣化につながるからだ。ただ、今日のスマホは十分に充電されればシステムのスイッチが切れるなど、過充電を避ける機能が付いている。アイフォンでは「最適化」という仕組みで初期設定されている。念のため、確認しておこう。過去の充電パターンの分析などもあり興味深い。
だから安心、と言いたいところだが、影響がないわけではない。バッテリーの寿命は充電の仕方が大きく左右する。0%や100%という極限が、リチウムイオン電池にとって好ましくない環境なのだ。
アップルは「充電式バッテリーは消耗品」との立場をはっきりさせている。そして、寿命を延ばすには80%程度の充電で止めるようにアドバイスしている。サムスンの上限は85%だ。寝ている間は、この充電の管理がしにくい。
さらに、熱はバッテリーの大敵。長時間充電したり、負荷の高いアプリを使っていたりするとスマホが熱を帯びてくる。この熱はバッテリーの劣化を早める。アップルが、気温が摂氏0〜32度(華氏32〜95度)でスマホを使うように推奨しているのもそのためだ。
充電は室温が摂氏16〜22度(華氏62〜72度)の中で行うのが最適とされている。充電の際は純正アクセサリを使おう。ワイヤレスチャージャーは、別途発熱の可能性があるので就寝中は使用しない方がよい。
充電は20〜80%が理想的といわれている。何度充電するかは問題ではない。浅い充電を繰り返すのはかえって劣化を遅らせるという専門家もいる。いずれにせよ、バッテリーの延命には、充電にそれなりの「気配り」が必要だ。
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