秋と聞くと、食欲の秋、文化の秋、スポーツの秋、と「行動するに適した季節」という感覚が日本人のDNAに染みついているような気がします。ただ、昨今は秋の始まりと思われていた9月の気温がほぼ夏と変わらなくなっています。そんな初秋におすすめのアクティビティを、2つご提案させていただきます。
まずは、サンフラワーファーム巡り。お隣のニュージャージー州には訪問客を受け入れてくれるヒマワリ畑が点在し、メイズ体験や、サンフラワーピックなどをさせてくれます。ファームによって開園や閉園の時期は異なり、多くは7月~8月がメインですが、中には9月や10月までオープンしている農園もあります。

今回は9月にもオープンしている「サセックスカウンティ―サンフラワーメイズ」をご案内します。メイズは迷路。ヒマワリ畑に作られた小道を巡ります。それほど難くはなく、自分の好きなように歩いて回れますので、老若男女問わず気軽に楽しめます。
50種類を超える品種の様々なヒマワリが所狭しと咲き誇り、陽気な黄色い顔を開いて訪れる人達を笑顔で迎えてくれます。まるで太陽のエネルギーを浴びているような感覚になります。家族やカップルで様々な衣装で記念写真を撮っている姿も目立ちます。インスタ映え間違いなしの写真が撮れること請け合いです。ドローン撮影はできません。
次にご紹介するのは、マンハッタンのアメリカ自然史博物館の西側に今年オープンした新館ギルダーセンターです。
メイン館は動かない「歴史」を多く展示しているのに対して、このギルダーセンターでは、動いている「現在」を観察し、触れ合えるというインタラクティブなコンセプトとなっています。入館してすぐ目に飛び込んでくる圧倒的なデザイン。自然美を活かした曲線が、洞窟か、恐竜の化石の中に迷い込んだかのような感覚にとらわれます。

入ってすぐ左手に、蟻一匹一匹の動きを観察できるスペースがあります。体の3倍大きな葉っぱを抱えてひたすら歩く姿は、全く飽きずに一日中でも観察していたいと思える程です。2階には追加料金で入場できるバタフライビバリウムがあり、80種類ほどの蝶が部屋の中に放たれています。都会ではなかなか出会う事ができない煌びやかな色の蝶と触れ合えます。9月19-29日はここが入場不可になるそうです。
同じく追加料金はかかりますが、3階にある「イマ―シブエクスペリエンス」の360度映し出される12分間のインビジブルワールズの映像(ループ上映)も圧巻でした。水が木に行き渡る様子や、神経の信号がどうやって伝達されていくかなど、映像美もさることながら、科学的な知見から作り出される、普段の肉眼では見られない世界に没入できます。あまりに美しく、興味深かったので、2度続けて観てしまいました。今年の秋はいつもと違うワクワクする体験と観察をしてみませんか。

取材・文/MADOKA
日本発の国内・海外添乗員としての経験を経て、ニューヨークでアウトバウンド、インバウンドの両面から旅行業界に携わる。現在はVIPアテンドを務めながら、グループ専門のB2Bランドオペレーターのニューヨーク支店長として、企画から手配にいたるまで幅広い業務を行っている。大好きなニューヨークを、是非皆さんにも楽しく味わって頂きたい♪
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








