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公立校のクラス定員を削減するニューヨーク州法がこの秋に発効した。多くの保護者や教職員組合は「個人に応じた指導が充実する」と支持している。ところが懸念を表明する保護者が出てきた。ニューヨーク・タイムズが18日、伝えた。
市内の高校は2028年までに定員が34人から25人に減る。エリート校に子供を入れたい保護者は「狭き門がますます狭くなる」と懸念し始めた。現在でさえ、難関高スタイブサント高校の競争倍率は26倍。クラスの定員削減が入学時の競争倍率をさらに高めると心配しているわけだ。
最近開催された公聴会で7年生の保護者、シェーン・ハリソンさんは「多くの高校生が希望校に入れなくなる。取り返しのつかない大失態だ」と発言。別の保護者グループはエリート校を定員削減の例外とするよう提案した。9000人の教員を新規に雇わなければならないアダムズ市長も「エリート校は定員を減らさなくても問題はないのに」と本音を漏らした。
実際エリート校の入学者が減れば、高校生が市内各校に分散する。リソースが不人気校にも配分され、人種差別撤廃も促進される。定員削減法を提案したジョン・リウ州上院議員は「懸念は理解できる」としながらも、「将来振り返れば、誰も後悔することのない前進だ。後戻りはできない」とコメントしている。

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