4WTC、ひと足先にオープン 13日に記念式典

 ロウワーマンハッタンにある世界貿易センター(WTC)跡地に建設中の高層ビル4棟のうち、フォー・ワールド・トレードセンター(4WTC)が13日、ひと足先にオープンを祝う記念式典を行う。WTCビル群の中で同ビルが一番早い正式オープンとなるが、ビル内のオフィススペースの使用開始はまだ先となる。
 WTCの敷地を所有するニューヨーク・ニュージャージー州港湾局(PA)は、2001年に起きた米中枢同時テロにより本部を失ったが、15年に同ビル内の60万平方フィート(約1万6860坪)のオフィススペースに入居する予定となっている。
 また同年には、同ビル下層階のレストランや各ショップならびにスペイン出身の建築家、サンティアゴ・カラトラーバ氏の設計による駅ビルなどもオープンする予定。
 敷地面積16エーカーに及ぶWTCの南東角に位置する高さ978フィート(約298メートル)のエレガントな4WTCは、建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞した日本人建築家、槇文彦氏の設計によるもの。ビルの向かい側には、911メモリアルの南リフレクティングプールがある。
 ワン・ワールド・トレードセンター(1WTC:通称フリーダムタワー)の正式オープンは、来年となる見通し。