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反格差社会を訴える「ウォール街を占拠せよ」と交通組合のメンバーらが28日、ニューヨーク市内を走る地下鉄の改札口をチェーンで開け広げ、乗客に無賃乗車を促していたことが、分かった。
ニューヨーク市警察庁（ＮＹＰＤ）の調べによると、事態は同日午前５時から８時にかけて発生。３番線の１３５丁目駅やＤ線の９番街駅、Ｒ線のスタインウェー駅や65丁目駅、Ｌ線のハルシー駅など、入口をこじ開けチェーンで固定された改札口は、少なくとも20に上った。
同日、市内の駅にはニューヨーク州都市交通局（ＭＴＡ）が路線のスケジュール変更などを知らせる際に使う公式ポスターを模した「入場無料」と書かれた偽造ポスターが貼られ、地下鉄利用者に無賃乗車をあおった。またポスターには、「５月１日に一斉ストライキを行う」との告知も記載されていた。
デモ隊によると、今回の騒動はＭＴＡの度重なる運賃引上やサービス削減、交通組合員への悪待遇のほか、警官による人種差別的な職業質問などの撤廃を訴えるために実施したとのこと。
交通組合の広報は、一連の騒動への関与を否定している。逮捕者やけが人はいなかった
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