2025年7月21日 NEWS DAILY CONTENTS Miki COLUMN

『ちょっと得するNY20年主婦のつぶやき』(9)シミやそばかすを防ぐ “美白ケア” と予防のポイント

アメリカで手軽に買えるサプリなども紹介

Brooke Lark

最近のスマホには、驚くほど肌をきれいに見せてくれる「美肌フィルター」が当たり前になっていますよね。でも、画面の中だけじゃなくて、実際の自分の肌もそんなふうになれたら・・・と思ったこと、ありませんか?

年齢を重ねるにつれて、鏡を見るたびに気になる顔の色ムラ。これらの多くは、「シミ」「そばかす」「肝斑」によるものです。これらは一見似ているようにに見えますが、それぞれ原因や対策が異なります。

写真はイメージ(photo: Unsplash/Brooke Lark)

◆ まずは、症状による違いを知ろう

シミ

特徴:丸くてはっきりとした茶色い色素斑が、顔や手の甲など日焼けしやすい部位に現れます。
原因:紫外線、加齢、肌への刺激が主な原因です。
対策:日焼け対策、美白成分配合のスキンケア製品の使用、レーザー治療などが有効です。

そばかす

特徴:小さくて薄い茶色の点が、鼻や頬を中心に散らばるように出現します。
原因:主に遺伝的な要因が強く、思春期ごろから現れることが多いです。紫外線の影響で濃くなることがあります。
対策:紫外線対策が最も重要です。美白化粧品やビタミンCの摂取が効果的です。

肝斑(かんぱん)

特徴:頬や額などに左右対称に広がる、ぼんやりとした茶色の色素沈着です。境界があいまいなのが特徴です。
原因:女性ホルモンの影響、ストレス、紫外線、摩擦などが関与しています。妊娠やピルの使用後に発症することもあります。
対策:トラネキサム酸の内服、低刺激のスキンケア、紫外線対策。レーザー治療は逆効果になることがあるため注意が必要です。

◆ 跡ができたとき、家でできる対処法は?

できた跡を綺麗にするのは、皮膚科の専門医と相談するのが一番ですが、まずはお家でできる対処法を!

既にできてしまった跡をホームケアで消すことはできませんが、ある程度薄くすることは可能です。そもそもシミやそばかす、肝斑などの原因となるのが「メラニン」という茶色い色素です。これは、肌が紫外線や摩擦などの刺激を受けたときに作られます。

メラニンを作り出す中心的な働きをするのが「チロシナーゼ」という酵素で、この酵素が活発に働いていると、メラニンがどんどん増えてしまいます。

1. ビタミンC

ビタミンC25%の美容液とサプリメント

ビタミンCには、チロシナーゼの働きを抑えて、メラニンの生成をストップさせる力があります。いわば、メラニンが出てくる入り口にしっかりフタをしてくれるようなイメージです。

ただし、ビタミンCは酸性で刺激が強いため、人によっては肌に合わない場合もあります。また、紫外線にも弱いため、朝使うときは日焼け止めをしっかり塗ることが大切です。まずは濃度の低いものから少しずつ使って、肌の様子を見ながら取り入れていくのがおすすめです。

また、ビタミンC(アスコルビン酸)は酸素に触れると酸化します。酸化してしまうと、効果が低下または消失します。塗った直後に、その上からカバーするように保湿クリームを塗るのが良いです。

2. トラネキサム酸 (Tranexamic Acid)

もともとは止血剤として使われていたのですが、使用中に副作用として美白効果が現れたため、現在では美白目的の医薬品としても使用されるようになりました。

これはメラニンが作られようとするその瞬間に働きかけ、メラニンの生成を抑えることで、シミやそばかすの予防・改善に効果が期待されています。 トラネキサム酸を含む内服薬や化粧品は一般に市販されていますが、より効果的な改善を期待したい場合は、医療用医薬品のトラネキサム酸がおすすめです。

トラネキサム酸が入ってる美容液と(左)、レチノール成分が入ってるのクリーム(右)。レチノールは今回筆者も初めてなので、まずは他の成分と一緒に配合されているものから試してみました

3. レチノール(Retinol)

レチノールは、一度できてしまうと長く残りがちな「色素沈着」のケアに効果的な成分です。

私たちの肌は本来、一定の周期で古い角質がはがれ、新しい肌に生まれ変わりますが、レチノールはその生まれ変わりのリズムを少し早めてくれます。まるで肌が新しい服に着替えるように、トーンが整って、パッと明るい印象になります。

ただし、最初は肌に刺激が強いかもしれないので、 最初は低濃度から、毎日ではなく、1日おきに夜だけ、顔全体にうすく塗るのがおすすめです。肌が慣れてきたら、毎日にしてみたり、量を少しずつ増やしたりして調整するのがおすすめです。

4. ナイアシンアミド(Niacinamide)

ナイアシンアミド、左から10%、15%、20%。初めての方は、低濃度から

肌のトーンが特にまだらでムラが目立つときにおすすめの成分です。この成分は、メラニンが肌表面に広がるのを防ぐ作用があり、色素沈着が悪化する前に広がりをブロックしてくれます。

また、色素沈着に対して強力な効果を発揮し、紫外線に敏感ではないため朝晩を問わず使用可能です。

5. グルタチオン(Glutathione)

液体グルタチオン750ml、サプリメント

美白界のスーパースターとも言える成分、それが「ビヨンセ美白注射」としても知られているグルタチオンです。もともとは肝機能の回復をサポートするために使われていたのですが、非常に強力な抗酸化作用を持っていることから、メラニンの生成を抑えるだけでなく、すでにできてしまった色素沈着も薄くする効果があるとされています。

グルタチオンは、ビタミン剤もありますし、化粧品もありますが、個人的には液体タイプのものが一番美白の効果が見られました。毎朝、空腹の状態で飲み続けたところ、私の場合は10日ほどで手まで少し白くなったのを実感しました(ブランドはあまり意識しませんでした)。

◆ でもやっぱり「紫外線対策」が最も大切

どのトラブルにも共通するのは「紫外線」です。そこで、紫外線対策としては、やはり毎日しっかりと日焼け止めを塗って肌を守ることです。日傘を使うのもおすすめです。

日焼け止めを塗るコツ


十分な量を使いましょう
目安としては、手の甲に500円玉ぐらいの大きさの円ができる量が理想的です。

スキンケア後、すぐには塗らないこと
化粧水や乳液などがしっかり肌に浸透してから(5〜10分後)塗ることで、日焼け止めが浮いたりムラになったりするのを防げます。

首や耳の裏まで丁寧に
顔だけでなく、首・耳・耳の後ろなども忘れずに塗ることが大切

唇も忘れずに
唇は紫外線の影響を受けやすいので、UVカットのリップクリームなどでしっかり保護しましょう。

肌のトーンが濃い人や色素沈着・シミができやすい人は

ティンテッドタイプのミネラル日焼け止めの方が、紫外線だけでなく、色素沈着の主な原因となる可視光線も防ぐことができるため、より効果的です。

最後に、製造日や使用期限を確認すること。
日焼け止めも劣化するため、パッケージに記載された製造年月日をチェックして使いましょう。

【今日のひとこと】

「喉が渇いていなくても、水を飲みましょう」と言いますよね。「喉が渇いた」と感じる頃には、実は、体はもう脱水症状なんだそうです。

肌も同じで、問題が出てからケアするのではなく、問題が出る前にケアをすることが重要です。症状が出る前に、日焼け止めをこまめに塗ったり、自分なりのケアをして、自分をいたわることが大切だと思います。

それでも心配なあなた。そんなあなたには、顔まで完璧に紫外線をカットしてくれる服もありますよ(詳細はこちらの公式サイトにて)。

日本で今大人気だという”絶対焼かない” UVアイテム
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