2014年3月4日 NEWS

散歩中の犬が感電 降雪後の漏電に要注意

 記録的な降雪に見舞われたニューヨーク市で、電線からの漏電により散歩中の犬が感電する事故が相次いでいる。
 2月初旬、マンハッタン区在住の女性がイーストビレッジで犬の散歩をしていると、突然犬が吠えて飛び上がり、道に倒れた。犬は無事だったが、足を引きずっていたという。
 女性からの連絡で現場を訪れた電気・ガス供給会社コンソリデーテッド・エジソン社(コンエド)の職員によると、近くの建築現場の足場の設置が不適切だったため電線から漏電し、犬に29ワットの接触電圧がかかったとみられる。
 また同時期、ロウワーイーストでは11歳のピットブルが感電死しており、チェルシーでも先週、漏電が見つかり、数時間にわたり道路1ブロックが閉鎖された。
 電線は通常、電気が漏れないよう絶縁されているが、不適切な配線や電線の浸食、水に濡れることなどにより漏電を起こし、近くの標識やマンホールカバーなどを電気が伝わり、通行人や動物が感電することがある。
 コンエドによると、雪を溶かすための塩で電線が侵食したり、雪解け水により濡れることで漏電が起こりやすくなるため、雪が多い年は、感電の報告が増加するという。 
 同社は夜間、漏電検出センサーを使いトラックで巡回調査を行っており、昨年は23件の感電の報告を受けたが、2004年の調査開始以来、感電は89%減少しているという。

RELATED POST