2014年3月4日 NEWS

K.ケネディ氏に 無罪評決 危険運転で異例の陪審員裁判

 故ロバート・ケネディ氏の娘で、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の元妻であるケリー・ケネディ氏(54歳)が、薬剤の影響下で運転したとして起訴されていた裁判で2月28日、陪審団は無罪の評決を出した。
 同氏は2012年7月、処方睡眠薬を服用後に自家用車を運転。ウエストチェスター郡の幹線道路でトレーラーと接触事故を起こし、高速の出口を下りたところで逮捕された。
 薬物の影響下で運転していたとする危険運転の罪で起訴された同氏は、持病の甲状腺疾患の薬と誤って睡眠薬(ゾルピデム)を服用したと取り調べ段階から一貫して主張。裁判では、事故を起こすまで、違う薬を飲んでいたことに気づかなかったと証言した。
 今回の裁判で検察側からは、危険運転を立証する明確な証拠が提出されておらず、陪審団は異例の早さで評決に達した。
 アルコールや薬の飲用による危険運転は通常、有罪答弁した場合は罰金刑か免停処分となるのがほとんどだが、今回は軽罪での起訴となった。
 これに関し、同氏の弁護士のひとりは、「彼女がケネディ家の一員でなければ、裁判沙汰にはならなかった」と言及。世間の注目が集まった今回の裁判は、郡でもっとも広い法廷へ場所を変更して行われた。

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