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マンハッタン区イーストビレッジにあるクーパーユニオン大学の教授や生徒、卒業生らで結成された「クーパーユニオンを救う委員会」は5月27日、これまで無料だった学費を、同大学が今秋から有料化する計画についての差し止め命令と財務状況の開示を求め、ニューヨーク州上位裁判所に提訴した。
28日に行われた学位授与式後、大学前で記者会見を開いた同委員会のメンバーらは、理事会が十分な資金もないのに新校舎を建設したり、学長専属の民間警備員を雇うなどして大学の資金を使い、経済状態を悪化させたと訴えた。また、理事会が経費削減計画を却下していたことについても批判した。
同大学は1859年の創設以来、創設者のピーター・クーパー氏の信念に従い、低所得家庭の子どもたちにも高等教育を受けさせる機会を平等に与えるため、授業料を無料としてきた。だが昨春、経営悪化を理由に「今後、学生の学費を全額負担することは不可能となるので、今秋から半額負担へと方針を変更する」と発表していた。
今秋入学する新入生は、2万ドル弱の奨学金を受けるだけで、残りは実費となる。
委員会は、提訴に踏み切る前の1年以上の間、学費有料化に反対する努力を続けてきた。同大学広報担当官ジャスティン・ハーマン氏は「大学は、委員会が費用のかかる提訴に踏み切ったことを残念に思う」との声明を出した。
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