ニューヨーカーの間では忌み嫌われているネズミ。ところが観光客の間では意外な人気があり、「ネズミ探訪ツアー」が流行っている。ウォール・ストリート・ジャーナルが3日、報じた。

「ニューヨークの裏面を深掘りする」がうたい文句のツアーは数種類。いずれも2時間ほどで、ネズミが大量発生しそうなローワーマンハッタンを歩いて回る。気さくなガイドがネズミやごみ、清掃事業の歴史を面白おかしく説明してくれる。
料金は1人約50ドル。「アドベンチャー好き」「好奇心旺盛な動物愛好家」「風変わりな場所で風変わりなことを学びたい人」に向いている。「ごみやネズミに対する見方が一変する」と5つ星の評価もある。
TikTokでバイラルの「Rat Tok」を投稿しているケニー・ボルワークさんもツアーを主催。「エンンパイア・ステート・ビルやタイムズスクエアだけでは飽きてくる。ネズミツアーは新しいトレンドになりつつある」と話す。
ツアーは夜。ヘッドランプや懐中電灯でネズミを追う。窮鼠の逆襲に備え、ペパーミントスプレーも忘れない。レストランのオーナーから苦情を受けたことはあるが、警察沙汰になったことはないという。
害獣・害虫駆除業者の大手オーキン(Orkin)が集計する「全米大都市ネズミ発生ランキング」によれば、ニューヨークはシカゴ、ロサンゼルスに次いで第3位。市内のネズミの数は推定で300万匹。
ニューヨークは、ネズミ対策としてこの6月から、メスを不妊症にする薬物を入れたエサを使い始めた。予算は年間60万ドル(約8900万円)だ。市は今年、5区(ブロンクス、マンハッタン、クイーンズ、ブルックリン、スタテン島)全域でネズミ目撃率が18.4%も減っていると発表したが、にわかには信じ難い。11月の市長選挙でも争点の一つになることは必至だ。
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








