ニューヨークでの生活では驚きが「スタンダート」と化している。筆者は28歳、昨年の夏に憧れのニューヨークにやって来た新参者だ。日本(神戸)で人生の大半を過ごしたせいか、いちいちビックリするようなことが毎日のように起こるので、文化の違いやカオスな出来事を中心にポップにつづっていくことにした。
〜 アメリカでは年齢を聞かないのがベター? 〜
ニューヨークに来てから、年齢不詳な友人が多くなった(笑)改め、人に年齢を尋ねる機会がほとんど無くなった。日本だと、仲良くなる時は仕事でもプライベートでも、なんとなく相手の年齢を探りながら、相手が自分よりも歳上、下、または同じかが分かった瞬間に、心の扉を開くゴーサインが出せたりする。

だがアメリカでは、基本的に履歴書にも歳を書く欄がなく、初めて会った人に「何歳ですか?」なんて聞くのもなんだかタブーな雰囲気さえ漂っている。そもそも英語には敬語がないので、先に年齢を知る必要はなく、その人が「何者なのか」さえ分かれば良い。年齢、職業、血液型の3本立てでお送りする日本の自己紹介とはだいぶ違うと思う。
それにニューヨークはとにかく人が多く、人種もバラエティに富みまくっているので「年齢が近いからなんとなく仲が良くなる」といったことは珍しい。なので、その「何者なのか」という部分をお互いにプレゼンテーションし合い、そこが刺されば友情成立(?)になる。
最初はこの己のプレゼンに、かなり苦労した。初対面なのであまりにも長い尺を引っ張ると相手を退屈させてしまうし、かといってうわべだけの自己紹介をしても時間のムダ。と、こんなことを考えながら人と出会い、プレゼンを繰り返していくうちに、なんとなく自分を説明する言葉みたいなのが見つかってきた。就職活動の時に聞かれたアレだ。
自分を一言で表すなら? 3つ出してみてください。
「年齢」というカテゴリーで友達作りをしないということは、なんとなく感覚やバイブスが似ていたり、お互いの「個」同士で素直に付き合える友人が自然と周りに集まる。仲良くなればその人となりや人生が分かってくるので、だいたいの年齢は分かってくるのだが、それにしても20〜60代と幅広い。今週はサンクスギビングウィーク。いくつか、仲の良い友人たちとの集まりに行く予定があるが、よく考えたら友人の半分くらい、正確な年齢を知らない(笑)。
筆者のプロフィール

ナガタミユ(Miyu Nagata)エディター/ダンサー
兵庫県出身の28歳。幼少期に観た「コーラスライン」をきっかけに舞台芸術の世界にどっぷりハマって以来、20年以上踊り続けている。また、日本の出版社で編集者として活躍したのち「書いて、踊る編集者」としてさらなる飛躍を遂げるため、2024年8月から拠点をニューヨークに移す。
前回のエピソード
Vol27. ラーメン3000円、家賃50万円の街
Vol26. 日本にはあって、この街にはない “男ウケする格好”
Vol25. 万博ファッション、何を着ていけば?
続きはこちらから → 過去のエピソード
RECOMMENDED
-

客室乗務員が教える「本当に快適な座席」とは? プロが選ぶベストシートの理由
-

NYの「1日の生活費」が桁違い、普通に過ごして7万円…ローカル住人が検証
-

ベテラン客室乗務員が教える「機内での迷惑行為」、食事サービス中のヘッドホンにも注意?
-

パスポートは必ず手元に、飛行機の旅で「意外と多い落とし穴」をチェック
-

日本帰省マストバイ!NY在住者が選んだ「食品土産まとめ」、ご当地&調味料が人気
-

機内配布のブランケットは不衛生かも…キレイなものとの「見分け方」は? 客室乗務員はマイ毛布持参をおすすめ
-

白づくめの4000人がNYに集結、世界を席巻する「謎のピクニック」を知ってる?
-

長距離フライト、いつトイレに行くのがベスト? 客室乗務員がすすめる最適なタイミング
-

機内Wi-Fiが最も速い航空会社はどこ? 1位は「ハワイアン航空」、JALとANAは?
-

「安い日本」はもう終わり? 外国人観光客に迫る値上げラッシュ、テーマパークや富士山まで








