ホリデーに飲みたいワインの話、実は隠れた名品ぞろい「NY産ワイン」の魅力

グルメ

年末年始はパーティーや家族の集まりなど、ワインを開ける機会がぐっと増える季節だ。せっかく飲むなら、“ニューヨーク生まれのワイン”を選んでみてはいかが。「ニューヨークワインはあまり聞いたことがない」「どう選べばよいのかわからない」という人にこそ知ってほしい世界がある。今回は、ニューヨークワインを専門に扱うインポーター「GO-TO WINE」代表・後藤芳樹さんに、その魅力とおすすめの楽しみ方を聞いてみた。

写真はイメージ（photo: Stefan Johnson / Unsplash）

クリスマスはやっぱり泡で乾杯したい
Dr. Konstantin Frank Sparkling
ドクター・コンスタンティン・フランク・スパークリング

クリスマスには華やかなスパークリングワインがおすすめ。ドクター・コンスタンティン・フランクは寒冷地ニューヨークでヨーロッパ系ブドウ品種の栽培に成功したパイオニア。ニューヨークでは数少ないシャンパーニュ製法（瓶内二次発酵）に積極的に取り組んでいるので、本格的な味わい。

年越しそばには「出汁に合う赤ワイン」
Keuka Lake Vineyards Cabernet Franc
ケウカ・レイク・ビンヤード・カベルネ・フラン

フィンガーレイクスにある小規模ワイン生産者だが、ニューヨークの有名レストランでもオンリストされる実力派ワイナリー。今、ニューヨークの赤の代表品種として注目が集まっているカベルネ・フランは、実は日本食との相性抜群。そばの出汁の旨味ともよく合う、特に鴨そばとの相性は最高。

2026年の幕開けワイン
Wölffer Estate Rose
ウォルファー・エステート・ロゼ

ハンプトンにあるニューヨークを代表する有名ワイナリー。品数も多く魚介料理も多いおせちには、どんな料理にも合わせやすいロゼワインとの相性が非常に良い。同ワイナリー「Summer in a Bottle」も有名だが、こちらの方が控えめな味わいで和食にはおすすめ。ラベルのモチーフは馬なので、午年の2026年のスタートを飾るにはぴったり。

パーティーなどの手土産にもってこい
Hermann J. Wiemer Dry Riesling
ハーマン・J・ウィーマー・ドライ・リースリング（$23.50）

フィンガーレイクスにあるニューヨークのトップ生産者。リースリングはニューヨークの代表品種だが、同ワイナリーの華やかな香りながら辛口のリースリングは、多くのソムリエが全米No.1のリースリングと絶賛している。前菜や白身魚との相性が良いのでパーティーで飲むなら乾杯や前半に楽しむのがおすすめ。

（ワインの価格は、ビンテージによって異なります）

＼後藤さんおすすめ／
ニューヨークワインが手に入りやすいショップ

◆ Astor Wine & Spirits
5000種以上のワインやお酒が揃うマンハッタン最大級のワインショップで、ニューヨークワインの品揃えも豊富。
住所
399 Lafayette St.

◆ Taste NY
グランド・セントラル駅にあるNY州産の飲食品に特化したショップ
住所
89 E 42nd St

文／藤原ミナ

案内人：ニューヨークワインの専門インポーター　後藤芳輝さん

「GO-TO WINE」代表。1996年から14年間ニューヨークで生活。2013年、当時日本ではほぼ無名だったニューヨークワインの輸入をスタート。現在はフィンガーレイクスとロングアイランドの13ワイナリーを日本に紹介し、ニューヨークワインの普及を牽引するパイオニア的存在。現在は東京・世田谷で日本唯一のニューヨークワイン専門店を営む。

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