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共同通信
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名古屋市立天白特別支援学校(同市天白区)に勤務していた男性教諭(57)が、校内で起きた生徒への暴行事件について報道機関に情報提供したことを、当時の校長が保護者説明会で明かしたのはプライバシー侵害だとして、市と校長に330万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は31日、市に1万1千円の賠償を命じた。
佐野信裁判長は判決理由で、内部告発の事実を同意なく口外したのはプライバシーを侵害する行為だったと認定。市側は男性教諭が事前に一部の保護者に明かしていたと主張したが、佐野裁判長はその場の保護者全員が知っていたわけではなく「法的保護の対象となる」とした。校長への請求は退けた。