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共同通信
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【北京共同】中国政府が、資金不足で工事が停滞する恐れのある不動産プロジェクトの支援に乗り出した。各地方政府が融資に適した事業をまとめた「ホワイトリスト」を作成し、銀行に提示。建設資金の貸し出しを促す。開始から2カ月足らずの2月末時点で約2千億元(約4兆円)超の融資が決まった。購入者への住宅引き渡しを加速し、社会不安の高まりを抑える狙いだ。
中国では経営難に陥る不動産開発業者が相次いでいる。購入契約を結んだものの工事が滞るプロジェクトが多発し、各地で購入者による抗議活動が発生。信用不安から新規販売も落ち込み、市況低迷が長引く悪循環を生んでいる。