全米でSTD感染者が増加 NY州は平均上回る

 20日付のゴッサミストによると、全米で性感染症(STD)感染者が増えており、ニューヨーク州の感染者数は全米平均を上回っていたことが、米疾病予防管理センター(CDC)が発表した最新の調査報告により明らかになった。
 同報告書によると、2015年に全米でのSTD感染者数は史上最多となり、毎年約2千万人が新たに感染しているという。全米では昨年、クラミジアが5.9%、淋病が12.8%、第一期および第二期梅毒が19%増加しているが、州ではクラミジアが4.9%、淋病が23.1%、梅毒が9.3%増加していた。
全米で10万人につき305人がクラミジア、124人が淋病、23人が梅毒に感染しているというが、州では10万人につき390人がクラミジアに、130人が淋病に、40人が梅毒に感染している。
 これらの感染症は、いずれも抗生物質での治療が可能だが、感染者が治療を受けないケースが多く、特に低所得者層地域でこの傾向が強くみられる。性感染症を治療せずにいると、不妊症や死産、失明、脳卒中のほか、エイズへの感染率を高める恐れがある。
 STDへの感染は若者に多く見られ、感染者の3分の2近くが15~24歳で占められているという。

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