学校評価C判定で閉校に チャータースクールの評価厳格化

 ニューヨーク市教育局(DOE)はこのほど、学校評価でCの判定を受けたチャータースクールを閉鎖することを決定した。閉校の対象となったのは、クイーンズ区ファーロッカウェイ地区で設立7年目となるペニンシュラ・プレパラトリー・チャータースクール(Peninsula Preparatory Charter School)。C判定は中間レベルを指し、この判定での学校閉鎖は異例のものとなる。

 チャータースクール支持者らは、同市教育長のデニス・ウォルコット氏が同校を閉鎖することにより〝中間レベルでは不十分〟との他校に対する警告を発する目的で評価基準を引き上げているものと見ている。

 これに対し、チャータースクールを監督する副教育長のマーク・スターンバーグ氏は「一般校との差別化を図るためにもより優れたチャータースクールを開校し、地域の教育を向上させる目的は一貫している。評価基準は変えていない」と述べた。

 しかし、同校の学業成績は最下位のものではなく、昨年の州試験では英語で46%の生徒が合格、数学では60%が習熟しているとの結果を得た。同校で2009年より校長を務めるエリッカ・ワラ氏は、「同校の学業成績は改善している。他校への警告として市に利用されたと感じている」と遺憾の意を表した。

 同校は7月1日付で正式閉校となる。